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2022年2月

ハイフの効果は?たるみ改善に効果あり?

HIFUとは? 年齢とともに皮膚のたるみが気になってきた、という人は多いのではないでしょうか?一度たるんでしまうと、大がかりな治療をしないと治らないと思っている人もいると思いますが、実はより手軽に受けられる治療法があります。その一つが「HIFU(ハイフ)」です。どんな治療法なのか、その効果や持続期間などをご紹介していきます。 ハイフ(HIFU)とは、高密度の超音波エネルギーを肌の一定の層へピンポイントに照射し、熱エネルギーを発生させる治療(またはその技術)のことです。「High Intensity Focused Ultrasound」の略称で、頭文字を取ってハイフ(HIFU)と呼ばれています。日本語に直訳すると、高密度焦点式超音波と呼ばれています。 医療の世界では、おもに前立腺がんの治療に用いられており、メスを使わずにがん細胞を破壊することができるため、患者の負担を軽減できる治療として利用されています。 一方、美容医療においては、ハイフの技術を応用したたるみ治療が行われています。では、どのようにたるみにアプローチしていくのでしょうか。その効果を知るためにも、まずはハイフでたるみ治療ができる原理や、その効果、そもそもたるみが生じる原因について順番に説明していきます。 ハイフの原理 ハイフは一点に超音波を集め、照射部位を瞬間的に高温にする技術です。虫眼鏡やレンズで太陽の光を集める原理を用いています。上記の原理を使い、肌の内側だけに熱損傷を起こさせ、周りの細胞へのダメージを抑えて効果的な治療が可能です。そのため大きなダウンタイムはなく直後からお化粧可能な治療です。 たるみの原因とハイフのアプローチ 私たちの皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織という順に層を成していて、その下には表情筋などの筋肉層があります。この中で、たるみに関係している組織がどこかというと、実は、一つではありません。真皮や皮下組織、筋肉層のそれぞれが、たるみの発生に関係しています。肌の骨に近い内側の部分部分から順番に説明します。 ①筋膜のゆるみ 筋肉層では筋力の低下がたるみの原因になります。手足の筋肉などと同じように、顔も、加齢によって筋力が低下していきます。すると、筋肉より上にある皮膚の組織を支える土台の力が弱まって、たるみを引きおこします。ハイフではこの筋肉層と皮下組織(ほとんどが脂肪の層)の間にある、筋膜にまで熱を加えることで、肌の深い部分から引き締めることが可能です。筋膜とは、筋繊維の膜のことです。少し難し医療用語ですが、筋走行(筋肉の走り方)に沿って筋膜は存在します。顔一面にネット状の筋繊維の膜がある状態です。 筋膜へのアプローチ ハイフ治療では筋膜がある深い層をめがけて、ピンポイントで熱エネルギーを加えられます。そのため、熱の温度がある程度の温度であれば、即自的に引き締まりを実感できると言われています。簡単な例ですと、「焼き肉」をイメージしてみてください。肉に熱を加えると、肉がぎゅっと収縮しますよね。かなり大雑把な例ですが、熱を加えて引き締まるというイメージだけでも持っていただけたらと思います。ハイフでは筋膜に熱を加えることで、筋膜がタンパク変性するため、即自的な引き締め効果が期待できます。ただし高熱であればある程良いわけではありません。それぞれの機種によってピーク熱の高さや照射スピードは異なってきます。術者の技術に加えてピーク熱の高さや照射スピードの違いが効果の差になって現れます。また別の記事で機種ごとの違いを説明します。 ②皮下組織の重み 皮下組織はおもに脂肪でできているため、肥満や加齢にともなう代謝の低下などによって脂肪が増えると、重力で皮膚もたるみやすくなります。ハイフはたるみを改善するための治療ですが、機種によっては顎下の脂肪を燃焼するための専用カートリッジがあります。顎下の脂肪を燃焼することができるのもハイフ治療の特徴です。その他にも脂肪を減らす治療はたくさん種類があります。どの箇所の脂肪なのか?どの程度の脂肪の量なのか?どれくらい減らしたいのかによって適した治療は異なります。ここでは脂肪燃焼を専用とした医療用ハイフのメカニズムを紹介します。 脂肪層へのアプローチ ハイフの熱照射によって脂肪細胞を溶解していく作用があります。 […]

光老化とは何?紫外線はシミの元?

  光老化(ひかりろうか)って何? 光老化は、日光を長年浴び続けることによって起こる、肌のしみ、しわ、たるみなどの肌の老化現象のことです。赤ちゃんの肌はプルプルですよね。その状態から年齢を重ねるとともに、お肌の悩みがでてきます。それは誰にでもやってくるもので、加齢による自然な老化が原因です。そのような自然な老化に紫外線をはじめとする光が加わって老化するものを「光老化」といいます。シミやしわは、自然な老化でもできますが、特に光老化によるしわは深く長く、また肌に黄ばみやごわつきも出てくるのが特徴です。     「子供と外で遊ぶときついつい面倒で日焼け止めを忘れてしまう…。」「通勤だけならそこまで焼けないので真夏以外は何も対策していません。」「部活動では色黒のほうが強く見えるので、逆にサンオイルを塗って焼いていました!」(私ですW)などなど、日ごろから光老化を強く意識して生活している方は少ないと思います。近頃は女性だけでなく男性の美意識も上がっているため、年齢や性別関係なくシミやシワ予防を行う方が増えています。今回はこの光老化について詳しく見ていき、少しでも肌の老化を遅らせていきましょう。光老化に対する予防策や改善方法までご紹介します。   紫外線とは?     光老化の最大の原因は、紫外線です。先述の通り、光老化=光によって皮膚などに起こる、シミやシワ、乾燥、たるみと言った老化現象のことです。光老化の原因には、近赤外線やブルーライトなども関係しているものの、一番の原因は紫外線にあります。地表にまで届く紫外線はUV-A波とUV-B波の2つです。UV-C波は地上に届かない紫外線ですのでここでは省略します。それぞれがどのような特徴を持っているのか見てみましょう。 UV-A 結論からお伝えすると、このUV-A波が光老化の一番の原因です。UV-Aは波長が長く(320~400ナノメートル)、皮膚のより深い部分にある真皮やその奥にある皮下組織にまで届いて、ダメージを与えます。肌の構造に関しては別の記事で説明します。真皮というのは「ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン」と言った、肌をプルプルに保つ成分が沢山ある場所のことです。UV-Aはこの場所(真皮)をダイレクトにぶち壊し、肌は弾力を失い、しわやたるみといった老化現象が引き起こされるのです。   またUV-Aは体内に吸収され間接的に皮膚のDNAなどを傷つけるため、シワやたるみ、皮膚がんの原因となります。またUV-Aは曇りの日も降り注ぐほか、窓ガラスを通過して屋内にまで届きます。後ほど説明するUV-Bと比べても地表に到達する紫外線の量が多いため注意が必要です。     UV-B 波長が短く(280~320ナノメートル)、大半は皮膚表面の表皮にしか届きません。海や山など紫外線の強い場所に長時間いると肌が赤くなったり、皮が剥けたりしますよね。そのような表面的な日焼け=UV-Bと思っていただければ大丈夫です。これはUV-Bが肌の細胞内にあるDNAに直接ダメージを与えるために起こる肌トラブルであり、火傷のように赤くなったり、メラニン色素が沈着して褐色になったり、シミやそばかす、光老化や皮膚がんの原因となります。私の知人でまだ50代の男性は、週に2~3日ゴルフに行くライフサイクルを何十年行っていたのですが、ある日肌にシミやいぼのようなものができ、触っているうちに次第に大きくなり、「一般皮膚科」を受診したところ「これは普通のシミやイボではない。すぐに検査して場合によっては手術が必要です。」と告げられたそうです。結果、それは悪性腫瘍でした。幸いにも早期発見のため、くり抜いた傷跡が顔に残るだけで済んだのですが…。これも長年アウトドアをする中で、ほとんど紫外線対策をしてこなかったことが原因の一つと考えられます。恐ろしいですね。この記事を読んでいるあなたは、紫外線対策への意識が高い方だと思います。今から予防に取り組めば大丈夫ですよ。具体的な対策はこの後記載しますね。   […]

シミ、くすみができる原因とは?

シミって何? シミをめちゃくちゃ簡単に言うと、茶色の色素、色のことです。シミの茶色を作り出しているのが「メラニン」という成分ですね。なんとなく聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。この「メラニン」の色素が色素沈着を起こした状態をシミと呼びます。 メラニンって何? 例えば、アジア人の髪の色は黒く、欧米人は明るいですよね?これはメラニンという、色の素を作り出す成分の量によって髪の色に変化を及ぼしています。同じように、シミの茶色を作っているのがメラニンという成分、と言うことです。美容の流行は時代によって変わりますので、敢えてソバカスを強調するメイクやファッションだったりが流行った時代もあったと思います。ただ、今の感覚で言うと、シミがなくて透明感のある肌がいいなと思う人の方が多いのではないでしょうか。ここまで聞くと、「シミなんていらない」「メラニンがなくなればシミは無くなるの?」と思ってしまいますよね。私も一時期、メラニンを無くす方法、シミを出来ないようにする方法をずーっと調べていたことがありました。ただ、調べてわかったことは、メラニンは肌にとって必要不可欠な成分ということでした。 そもそもメラニンはなぜ出来る? 人間の肌はとても繊細です。基本的に肌は毎日外部からのダメージを受けています。代表的なダメージの元は紫外線(日光)です。日光が完全にアウトという訳ではなく、日光を浴びることで自律神経が整うなどある程度の日光は必須と言われています。ただ、日光は肌の細胞を傷つけ、細胞自体を老化させることもわかっています。光老化についての詳しい記事はこちら メラニンは紫外線のダメージから肌を守るために日々作られ続けています。つまり、無くすことはできないので、私たちはメラニンとうまく付き合っていくことがシミを作らないことにも繋がっていくんですね。 まとめ ここまでシミとは何か、メラニンが生成される仕組みについて説明しました。おさらいをすると、 ・シミはメラニンによって出来る色素・メラニンは肌を守る役割があるため日々作られ続けている と言うことです。 シミのない美肌を目指すにはどんな工夫をすればよいのか、次の記事でその方法をお伝えします。

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